ラーメンを食べた後は観光。
市電を利用して五稜郭まで足を伸ばしました。後日別記事で紹介しますね。
陽も傾き街中のネオンも燈り始めたので夕食はどこにしようかなと悩みつつ、ふと閃いてホテルのバーにお邪魔しました。これも別記事でご紹介します。
地元の情報は地元の方に聞くのが一番。バーのマスターに
「(大陸半島の)観光客が少なくて地元の方お勧めの海の幸中心の居酒屋はありますか?」
と訊ねると幾つかお店を紹介して下さった中で特に印象的だったのが大門横丁という屋台村にある「北の台所ヤマタイチ」さん。
お世話になったバーから大門横丁までは徒歩5分。因みに大門横丁はこんな感じで色んな飲食店が軒を連ねてます。
北の台所ヤマタイチさんは高砂通り側の入り口から入ってすぐのお店です。
カウンター席とテーブル席を合わせて15席のコンパクトな店内。
入った瞬間ビビッときました。ここ、大正解。
では私のオーダーです。手始めにシーズンではないですが函館ということで烏賊の刺身。艶やかに輝き足はまだ動いてました。美味くない訳がありません。女将さんが
「目も食べれますよ。」
と教えてくれた通り、何かが弾けるような独特の食感、そして磯のかおりが格別でした。肝もネットリして濃厚。耳(ひれ?)はコリコリして生姜醤油との相性抜群。
入った瞬間ビビッときた直観が確信に変わりました。再度ここ、大正解。
こんな美味しい海の幸を頂きながら飲まない訳にはいきませんよね。飲みに来たんだし。で、驚いたのがここの日本酒のラインナップ!
青森に行った時にどこのお店でも
「今、きらしてます。」
と言われて呑むことのできなかった田酒と豊盃があります!いや、びっくりですよ。函館でこの2銘柄を一度にいただけるなんて。先ずは田酒から。
この蛇の目盃は右端に少し映っているお通しの器の大きさと比べると分かるように、かなり大きめ。八勺盃でしょうか、下の器に零れたお酒も併せると1合近くはあるのかな。
田酒の香りと味といっちゃ、もうノックアウトですよ。大吟醸ではないので当然ですがフルーティーとかいうワザとらしい甘みはなくて米の旨さが舌に残ってツンとくるとげとげしさは皆無。豊盃も田酒と同様、青森の名酒。柔らかくてクリアでこれも飲みすぎ注意の危険なお酒。私は田酒の方が好みでした。
日本酒は食べ物との相性で感じる印象が異なると言われますのでまた違うシーンでもこのお酒達と出会いたいですね。
日本酒情報
田酒 醸造元:株式会社西田酒造 青森県青森市油川大浜46
豊盃 醸造元:三浦酒造株式会社 青森県弘前市石渡5-1-1
海鮮に戻ります。烏賊の次はほっき貝。これも刺身で。サクサクと歯切れが良いのが快感。日本酒だけでも飲みすぎ注意なのにこんな海の幸を出された日にゃ飲まない訳にはいかないでしょう。やばい、この店危険です!
すんばらしい日本酒飲んで、最高の海鮮で夢見心地だったのでそろそろ現実に戻ろうと普通の肴と普通の熱燗を注文して〆。
キュウリの一本漬け(写真撮り忘れ)とあん肝豆腐。
普通の肴のつもりがこのあん肝豆腐も危険な子でした。あん肝独特の濃厚な風味と卵豆腐のような滑らかな舌触り。熱燗も妙に味わい深いなぁと銘柄を聞いたら秋田の銀鱗。どうやらこの店は妥協というものを知らないようで、このままこの店に居続けたら気絶するまで飲んでしまうんじゃないかと怖くなってきたので意を決してお会計。
あん肝豆腐をお土産として購入したいのでどこかで販売しているのか訊ねたのですが店オリジナルとの事。あぁ、またこの店に来ないと。
この店、料理とお酒がすんばらしいのは勿論、女将さんも最高に良い人。お店のウェブサイトに載っている似顔絵の笑顔はそのまんま。女将さんの娘さんなのかは不明ですがお美しい女性スタッフも私の下らない冗談に合わせてくれる温かい方でした。一人でお店に飛び込んだのにアウェーな雰囲気も感じず大変楽しいひと時でした。
ここ、超絶にお勧めですので函館行かれた際は是非立ち寄って下さい。
お店の情報です
大門横丁 函館 ひかりの屋台
住所:北海道函館市松風町7-5
電話番号:0138-22-5556
定休日:第1、3月曜日