築地から移転した豊洲市場に行ってきました。
東京都中央卸売市場
※ ↑のURLにカレンダーが出てますのでお出かけの方は休場日を事前に確認して下さいね。
市場前駅から各棟、各棟間のルート
アクセスは新橋からゆりかもめを利用。
豊洲行に乗車して市場前下車。所要時間は27分です。
改札を出るとすぐに豊洲市場がそびえ立っています。
こんな感じです↓
「とよすと」のwebサイトから画像を拝借。
toyosu.tokyo
この「とよすと」ですが豊洲がある江東区が運営しているサイトだと思っていたのですが豊洲エリアを中心に情報発信する地域メディアだそうで個人が運営されているようです。情報量も豊富で豊洲市場に遊びにいくなら大変参考になるサイトです。
とよすとの画像を拡大して加工したのがコチラ。
水産仲卸売場棟を①、水産卸売場棟を②としますね。
駅を背にして市場方面に向かう際、右に行けば①の水産仲卸、右に行けば②の水産卸になります。黄緑色の矢印の位置です。
でも①から②へ行きたい、逆に②から①へ行きたい場合、建物は目の前に見えているのに青色矢印のルート一択なのですごい遠回りを余儀なくされます。
これ、ちょっと大変ですので事前にしっておくと驚きも軽減されると思います。(多分)
では早速場内へ
この日は平日だったにも関わらず凄い人、特に中韓からの観光客。
あとは同業あるいは関係者だと思われるグループの見学ツアーらしきものも行われていて凄い混雑でした。
水産仲卸売場棟の3階にある飲食店街も覗いてきました。が、
この人の多さ。ここで昼食をと考えていましたが一瞬で諦めました。
もう一度言います。この日、平日です。
昼食は諦めて見学へ
市場が築地にあった頃は仲卸の各店舗が軒を連ねるエリアに一般客も立ち入れたのですがこの豊洲市場ではそれが出来ません。仲卸のフロアに下るエスカレーターには警備員がいるのでこんな感じで仲卸のフロアを見下ろす(見学)ことしか許されないんです。
魚がし横町
http://www.uogashiyokocho.or.jp/guide/
築地にもありましたが豊洲にも魚がし横町と呼ばれるエリアがあります。市場で働く人たちが主に商売道具等を買いに来る場所です。
ちょっとしたテイクアウトのお店もいくつかあります。立ち食いOKです。
市場の方にインタビュー
インタビューと言ったら大げさですが勇気を振り絞って市場で働く方に声をかけてみましたら色々と貴重な話しを聞かせて貰えました。
築地時代は仲卸の売場に観光客が立ち入れて自由に海産物等を購入できましたが現在は観光客が仲卸エリアに立ち入ることは出来なくなったので
「やっぱり観光客は迷惑でしたか?」
と尋ねると観光客が仲卸エリアに立ち入ることの是非について
「買い付け人(買い出し人)がやってくるのは早朝。でもその時間帯が過ぎると観光客にも来てもらわないと収入が減る。」
との事でした。
因みに買い付け人専用のID、通行証のようなものは設けていないそうで雰囲気や服装で判断するとか。
観光客に直接仲卸で扱っている海産物を販売できないので
「仲卸で扱っている海産物等の代理購入という商売でも始めようかな。専用のカウンターを作って観光客から欲しい商品(海産物等)の注文受けて仲卸のエリアへ代理で買いに行って観光客に商品渡すっていうスタイルとか。」
という貴重なアイデアも聞けました。
個人的には間近で商品を見れないものの目利きはプロ(仲卸で働く人たち)に任せた方が安心だなと同感したり声をかけてみて良かったです。
因みに市場の飲食店は観光客でいっぱいでなので築地の時代は場外に食べに行ったけど豊洲は回りになにもないので弁当持参だと仰ってました。お気の毒様。
最後に
丁度これを書いているとタイムリーなネット記事が出てました。
news.biglobe.ne.jp
築地では年末になると、仲卸売り場でマグロの刺し身を小分けした家庭用のパックや、普段扱っていないカニなどを並べていた店も多く「大量購入する一般客がたくさんいた」(市場関係者)。経営難に苦しむ仲卸にとっては「大事な収入源であり、豊洲でも(一般客に)買ってもらいたい」と売り場の開放を訴える。
とある一方、都は
「豊洲市場は観光以前にプロが取引する場所」と強調。
という反応や
鮮魚店の関係者からは、「仕入れの邪魔になる」などとして一般の利用に否定的な意見が根強いため
という意見もあるみたい。
市場で働く方々の中でも対観光客(一般人)との距離感に関しては賛否両論あるみたいですね。
そういう意味では築地の頃のように働く人と、そこへやって来る人との一体感というかエリア全体の「活気」というのは感じられないですね。築地は平面的な構造だったので自然とそうなったのかも知れませんが豊洲は完全に商業エリアと観光客を切り離すことを目的に立体構造にしたのでしょうね。