鹿チャンネル

旅行好き食いしん坊の鹿と申します。

平成最後の正倉院展を見学

先週の休日に奈良国立博物館で開催されている第70回正倉院展を見学してきました。
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www.narahaku.go.jp

今年は聖武天皇ゆかりの平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)をはじめ、沈香木画箱(じんこうもくがのはこ)、玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)、犀角如意(さいかくのにょい)など、珍貴な素材を惜しげもなく使い、技術の粋を尽くした華麗な工芸品が目を楽しませてくれることでしょう。

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会期は10月27日(土)~11月12日(月) までで全17日間です。この正倉院展は前々から興味があったのですが地元という事で「いつでも行ける」という甘い考えから実際見学に来ることなく時だけが過ぎていました。小学生の頃に数回来て以来なので実に20数年ぶり。
でも今年は平成最後の正倉院展なので意を決してやって参りました。残念ながら前売り券の発売時期を逃してしまったので当日券の購入です。
当日、混雑する会場でチケットを購入するのは困難との情報もあったので博物館へ向かう道中のコンビニでチケットを購入しました。
因みに前売り券の方が少しお得なので来年以降は忘れずに前売り券ゲットです。

一 般 当日1,100円 前売・団体1,000円 オータムレイト800円
高校生・大学生 当日700円 前売・団体600円 オータムレイト500円
小学生・中学生 当日400円 前売・団体300円 オータムレイト200円
親子ペア 前売1,100円 - -


到着して唖然。これ、入場する為の行列です。年齢層こそ違えどTD〇やU〇Jを彷彿させます。
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20分~30分程度だったと思いますが牛歩の歩みでやっと入場を果たし2階展示フロアで見学を始めた矢先、館内放送が轟き
「来館者が10万人に達しました。これからエントランスで記念セレモニーを行います。」
との事でした。帰宅してからニュースを検索しましたセレモニーはこんな様子だったみたい。
http://www.news24.jp/nnn/news16222126.htmlwww.news24.jpwww.nara-np.co.jp

奈良市登大路町の奈良国立博物館で開催中の「第70回正倉院展」が4日、入場者10万人に達した。
 記念の入場者は、夫婦で来場した神戸市の自営業上垣積さん(69)。玄関ホールで記念式典が開かれ、松本伸之館長から図録や絵はがきセットなどの記念品が贈られた。…

あと10分ほど入場が遅かったら私が10万人目だったかな?などと思いながら普段は絶対に見る事ができない繊細で華麗な天平芸術に見入ります。
なんせこの人の多さですから展示品の目の前に辿り着くのも一苦労。皆さん展示品の解説を読み終えてから次の展示品へ移るという流れなので、それはそれは一つ一つ見学するのに相当の時間を要します。それでも根気よく順番を待って全展示品を見学する事ができました。

出陳スペースと展示品は撮影厳禁なので画像をご紹介できないのが残念ですがwebを通じて絢爛豪華な至高の一品を味わって頂ければと思います。
yamatoji.nara-kankou.or.jp
1200年の時を経ても美しさと輝きが色褪せないというのは驚き以外の何物でもありません。やはりこれは実物を自分の目で見る事に価値があるのだと思います。
展示品には宝物以外にも歴史資料として極めて価値の高いものも紹介されています。紙製品や衣類に関しては一部が朽ちてしまい完全に原形を留めていない物もありました。これらの紹介には「〇〇に使用されていたと考えられている」という表現も見られ用途や機能等の詳細については推測(研究中)の域をでない解説もチラホラと見受けられました。それでも1200年以上昔の物が全てではなにせよ現存しているという奇跡は研究が進むにつれて推測や推定が真相解明に近づく手がかりとなることは間違いありません。



最後に、これらの宝物が収められている正倉院は普段勅封されています。以下wikiから。

正倉院の三倉のなかでも特に北倉は聖武天皇・光明皇后ゆかりの品を収めることから、早くから厳重な管理がなされていた。宝庫の扉の開封には勅使(天皇からの使い)が立ち会うことが必要とされていた。なお「勅封」という言葉は本来「天皇の署名入りの紙を鍵に巻きつけて施錠すること」を指す。

因みに「宝庫の扉の開封には勅使(天皇からの使い)が立ち会うことが必要とされていた」とありますがこの様子が動画で確認できます。こんな様子でした。
youtu.be

正倉院展の展示物は一度正倉院から出されると最低10年以上は再展示されないそうなので今回の出陳は過去10年は人目に触れていない、同時に今後最低10年は見る事ができない物ばかりです。
正倉院展は今月12日まで。チャンスのある方は是非!

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