鹿チャンネル

旅行好き食いしん坊の鹿と申します。

日本でキャッシュレス化が普及しないってのは世界標準から劣っていることなの?

こんな記事を目にしました。
dxleaders.com

M-PESAという決済サービスがケニアで普及し年間5兆円の支払いがキャッシュレスなんだぜ。Facebookのマークザッカーバーグも注目しているし世界ではどんどんキャッシュレス化が進んでるけど日本はどうなの?
って感じでしょうか。

キャッシュレス決済が少ない=遅れなの?

私個人としてはキャッシュレス決済が多い=進んでいると捉えることに漠然とした違和感があるんです。現金払い=遅れている、劣っているみたいなネガティブ感覚に馴染めないというか・・・。上手く言えないんですが。

私自身はクレジットカードやおサイフケータイでの支払いが殆どです。マイルやポイントが貯まりますからね。なんてったって財布持ち歩かなくて良いし支払いが楽ちんというのも大きな理由。
こんなに便利なのに日本は諸外国に比べて何故キャッシュレス化が浸透していないのか?という事情や背景には前々から関心がありました。同時に日本で現金主義勢力が衰えない理由も。
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なぜ日本ではキャッシュレスが選好されないの?

で、少し前に取引先との懇親会で某クレジットカード会社の方と食事する事があったんですね。
色々お話しをうかがっていてまさに目から鱗でした。
その方も日本でなかなかキャッシュレスが浸透しない事には頭を抱えていました。そりゃお勤め先がクレジットカード会社なのでカード使って貰えないと収益にならないので気持ちは分かります。

因みに今年の4月に発表された経済産業省の「キャッシュレス・ビジョン」に興味深い内容がありました。
http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf

【なぜキャッシュレスに取組むのか】
今後我が国は、少子高齢化や人口減少に伴う労働者人口減少の時代を迎え、国の生産性向上は喫緊の課題といえる。キャッシュレス推進は、実店舗等の無人化省力化、不透明な現金資産の見える化、流動性向上と、不透明な現金流通の抑止による税収向上につながると共に、さらには支払データの利活用による消費の利便性向上や消費の活性化等、国力強化につながる様々なメリットが期待される。

人手不足解消や貯蓄の把握、徴税、消費動向の把握等が目的となっているようです。自信ないどそんなとこかな。
でコレも興味深い。

3 日本のキャッシュレスの現状
3.1 キャッシュレスが普及しにくい背景認識
我が国においてキャッシュレスが普及しにくい背景について、社会情勢、実店舗等、消費者、支払サービス事業者の観点から紐解いた。
3.1.1 社会情勢
我が国のキャッシュレス決済比率は、2008 年の 11.9%から 2016 年には 20.0%へと推移しており、8 年間で 8%程度の上昇が認められる。

と少しずつ増えてはいるけどと前置きしつつ

20 我が国ではキャッシュレス支払の多くがクレジットカードであるが、クレジットカードは借金の一種である点で、キャッシュレス=クレジット=借金との認識が、現金を選好する思考に繫がっているのではないかとの指摘もある。

確かに私の両親もクレジットカードに対しては借金という感覚から抵抗感が強いみたいです。
でもそうなると、いくら決済インフラを整えようがカードに付帯するサービスを強化しようが現金選好は変わらない(変えれない?)。“キャッシュレス=クレジット=借金との認識”を変えさせないと日本人の現金主義はこれからも根強いのではないでしょうか?
画像が無くて寂しいので無理やり挿絵②
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利便性と抵抗感のせめぎあい

でもこんな例(体験談)も決済手段を変えさせる要因として面白かった。最近子供が出来た同年代の女性とクレジットカードの話しになり彼女曰く
「基本現金主義だけどクレジットカードの支払いって楽ね。子供を抱っこしたまま鞄から財布出して、現金で支払って、お釣りをまた財布にしまって財布を鞄にしまってって、イラっとするけどクレジットカードは店員に渡せば決済終わるから。」
と、この意見にもなるほどで、まだ手が離せない子供を持つ親ならではの視点だなと。
彼女のような現金払い原理主義者が必要に駆られてカード決済を行い意外と便利だったと実感する機会があるのも事実なんですね。
「それを機にカード利用に変わった?」
と訊ねると応えは「NO」でした。
カード決済が便利だと実感しても必要に駆られなければ現金支払いに戻っちゃうってのは便利さより“キャッシュレス=クレジット=借金との認識”という抵抗感が勝っているのでしょうね。日本の場合、現金払い村からキャッシュレス村へ人を呼び込むのか難しそうです。
そうそう、少し脱線しますがココでいうキャッシュレスとはクレジットカード決済やクレジットカードに紐つけられた電子決済(オンラインでのクレジットカードからのチャージも含む)だと理解しています。イオンなどで買い物してレジで順番待ってると前の年配の方が支払い時に現金を店員に渡してWAONカードにチャージしてそのWAONカードで支払いを済ますという光景を見ますがコレって結局現金(キャッシュ)持ち歩く必要ありますよね。レスになってなくないですか?
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キャッシュレスの普及はソレに頼らざるを得ない環境も普及の要素?

で、前述の某クレジットカード会社の方との会話に戻りますがその方(以下「クレカ氏」)が海外赴任中に困った経験談として買い物や食事に行っても現金での支払いが嫌がられる、現金が使えない。という苦労だったそうです。
何年ほど前にどの国での経験だったか迄は聞いていませんがアメリカ時代の一例は100ドル紙幣で少額の決済をする際に断られた。紙幣にブラックライトのようなものを当てられて念入りに調べられた等という話。
要は偽札の流通が横行していて特に高額紙幣に対する信用度が低かったという事を説明しておられました。

ここで合点がいったのは日本で現金決済勢力が未だに幅を効かせている、キャッシュレス決済が浸透しない理由の一つとして、紙幣に対する信用が乏しい国ではキャッシュレスに頼らざるを得ないお国事情があり、逆に日本では紙幣の信用度が高い(偽札を製造、使用するのが極めて困難)という環境が担保されているので態々現金を避ける、警戒する必要が少ない。という背景があるのだろうと感じました。

私はポイントやマイル目当てで積極的にキャッシュレス決済を心がけていますが紹介した子連れの女性のようにポイントやマイルが得られるという以外の価値を感じるユーザーもいたり、お国の事情から現金(紙幣)がアテにならないからキャッシュレス決済に頼らざるを得ないという、両者がキャッシュレス決済を行う動機の根本的な違いも垣間見れて貴重な気付きになりました。

日本特有の環境がキャッシュレス化のブレーキになっている?

冒頭紹介したネット記事の中でも

日本の電子決済比率は2015年時点で18%と現金主義が色濃く残っている。この状況を、強盗に遭う可能性が低いこと、偽札などの製造が困難なことで、現金が正常に流通できる環境が保たれていると捉えることもできる。

と他国での現金の信用については触れていないものの日本国内の治安の良さや偽札の少なさがキャッシュレス化を加速させない要素だと捉えています。
これは日本の良さ、誇れる事柄の一つだと考えても良いんじゃないの?と思ったりします。
さぞかしクレカ氏も複雑かも知れません。日本特有の良さが日本のキャッシュレス化の障壁になっているなんて。

日本もキャッシュレス化が浸透、拡大するのは時間の問題?

日本の治安云々はさて置いてもキャッシュレス化が徐々に浸透、拡大していくのは時間の問題だと思います。私の両親のようにキャッシュレスに抵抗を持つ年齢層も時代と共に減っていき、キャッシュレス決済が当たり前の世代が社会の大半を占める頃には現金を拝むことの方が少なくなっているかも知れませんね。
東京オリンピックにはキャッシュレス決済が当たり前の諸外国の方々が沢山訪日されるので日本国内でしっかりお金を落として貰いたいなら相手の都合に合わせた決済インフラも整えないといけませんしね。
画像が無くて寂しいので無理やり挿絵④
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そんなこんなで日本のキャッシュレス化が浸透しないという状況は「遅れ」というネガティブな発想ばかりではないんじゃね?という個人的主観を無駄にダラダラと書いてみました。

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