鹿チャンネル

旅行好き食いしん坊の鹿と申します。

博多 水炊き専門の「橙」が激うま!

こんにちは 鹿@shikachannel_jpです。

博多滞在時の夕食について色々リサーチしている時に気になるお店を幾つかブックマークしていて当日気分で決めようと言うえー加減な計画の末、ふらっと立ち寄ったのは水炊きの専門店 (だいだい)
橙 - 大濠公園/水炊き | 食べログ



事前情報では予約をしておいた方が無難との口コミが多かったのですが気分で決める事を徹底したい、えー加減な私は他の候補を差し置いて結局橙さんに決めて大濠公園で下車、グーグルマップ片手にお店前にランディング。



自分で自分に「何が気分で決めたいやねん、計画性が無いだけ」と突っ込みを入れつつ恐る恐るお店のスタッフに
「一人ですが大丈夫ですか?」
と確認すると少し待たされた末、戻ってきたスタッフが
「今の時間なら大丈夫です」
と奇跡的にOKでした。

店内はとても賑わってました。

各テーブルから鍋の湯気が立ち美味しそうな香りが充満しています。
唯一空いていた席に案内されメニューを検討

ここはやっぱり「水炊き」ですよね。

プラス琥珀色の炭酸水。

程なくしてお通しと白濁した鳥のスープが運ばれてきました。
初めの一皿は鶏胸肉の胡麻味噌あえ。
少し甘めの味噌と香ばしいたっぷりの胡麻が淡泊な胸肉の味わいを広げてくれます。
この時点で期待値が急上昇。

鍋は基本お店のスタッフ(以下、鍋奉行とか奉行と呼びます)が給仕しますので勝手に触ると鍋奉行から手討ちにされます。
鍋奉行はコンロに着火して一旦テーブルを離れます。
だんだんとスープから湯気が立ち上がり囂々と煮たってきます。

すると何所からともなく奉行が現れ、まずはスープのみで食せとのお達し。
お好みで塩やゆず胡椒を加えます。
奉行が少しだけ塩を入れると美味しいですよ、と教えてくれたので仰せのままに一口。

しみる~。そこはかとなく美味い。
じんわりと鶏のうま味が体に浸透していきます。


そしてここから本格的に始まります。
これも勿論自分で鍋の具材を触るなど御法度。
奉行が取り分けてくれます。
左がすね肉、右がもも肉
すね肉は筋肉質ですが程よく脂もあり、骨の周りはホロホロと身がほぐれ美味。
もも肉もジューシーで咀嚼するごとに鶏のうま味が湧き出てきます。
でね、このポン酢が最高なんですよ。
酢は控えめ。ツンとした酸味は押さえられていて出汁醤油のようなテイスト。
鶏肉がなお一層美味しく感じる計算され尽くしたお店オリジナルのポン酢。
奉行も自慢げにポン酢の説明をしてくれました。
自信作なんだろうな。
いや、本当に美味しいんです。

続いて手羽元。
少しだけゆず胡椒を添えます。
鶏皮の食感と身の食感が相まってコレも美味。
ゆず胡椒は粗めの粒ですが塩味は抑えめ。
手羽元の脂感とゆず胡椒のコンビネーションが最強。


手羽元を食べ終えビールで余韻に浸っていると奉行が現れてつくねを投入。


いつも奉行は絶妙のタイミングで現れます。
この観察力は凄いですね。
そして砂時計をセットしてまた他のテーブルへ奉行しにいきます。

奉行が去った後も砂時計同心が勝手な振る舞いをしないか、鍋の状態などを確認するために見回りを行います。
徹底されています。
ここは博多だけど奉行と同心には会津っ子宣言がたたき込まれています。
勝手なことはさせぬ!
ならぬことはならぬものです。
そんな気迫を感じます。
私も会津っ子宣言に倣い
三、がまんをします
四、卑怯なふるまいをしません
の姿勢で頑張ります。

ここいらでビールから芋焼酎にチェンジ。

そしてまた奉行が現れてつくねを器に入れてくれます。
つくねを食べる前につくねを煮たスープを味わえ、と。
つくね後のスープ
つくねインの前との差異があまり分からなかった。
バカ舌ですいません。

そしたらつくね本体を攻めます。
何でしょう、このうま味と食感。
ありきたりの表現で恐縮ですがフワフワってこの橙のつくねの為にある擬態語のようです。
決して強固ではない団結力。
口の中で簡単に解けて挽肉の食感をひたすら楽しみます。
おそらくスープを吸収してるからなのか凄いうま味でポン酢は不要。
つくねオンリーで純粋にたのしめます。


つくねの後は野菜類の登場。
キャベツ、小松菜、榎茸、豆腐、マロニー、ささみ
野菜が入るとさらにスープが進化します。
野菜の甘みも溶け出し、そしてどことなく粘度も出てきてクラムチャウダーです。


ささみはゆず胡椒で。

そして鶏の骨や肉から出たうま味やコラーゲンが凝縮してトロトロの幕ができあがります。
湯葉みたい。

もう鍋奉行も砂時計同心も私を監視しないので自由放免です。
という事で鍋に残った極上の鶏白湯スープは全て平らげました。
このスープ無限に飲めそう。

スープが残っていれば追加でシメの麺や雑炊もオーダー可能。
私はこの後も食べ歩きたかったので胃袋の容量を確保する為に追加はなし。


今まで食べた水炊きで一番美味しかったかも。
これからどんどん寒くなるので水炊きが美味しくなる季節ですね。
また福岡へ、というか橙で水炊きりに行きたいです。
ここ、お勧めです。


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