出張で伊勢に行ってきました。
観光の時間があり初めて二見興玉神社の夫婦岩を見学してきたので備忘録です。
二見興玉神社の概要
参拝の際に神職の方が神社の紹介から参拝の作法まで色々と説明して下さったので大変勉強になりました。
二見興玉神社は「ふたみおきたまじんじゃ」と読みます。
住所 | 三重県伊勢市二見町江575 |
公共交通機関でのアクセス | JR・近鉄「伊勢市駅」よりCANバスに乗り「夫婦岩東口」より徒歩すぐ。JR「二見浦駅」から徒歩約15分 |
車でのアクセス | 伊勢二見鳥羽ライン「二見IC」から約3分・伊勢自動車道「伊勢IC」から約15分 |
祭神 | 猿田彦大神 |
後日、復習の為にググってみるとウィキペディアではご祭神は猿田彦大神と「宇迦御魂大神(ここでは神宮外宮の豊受大神の別名とされる)」とありましたが神職の説明では猿田彦大神の紹介のみでした。
夫婦岩
二見興玉神社の夫婦岩は超有名。神社に行った事のない方でもカレンダー等で岩と岩の間から朝日が昇るお目出度い絵は見たことがあるはずです。
私自身、恥ずかしながら二見興玉神社の存在は知らなかったものの夫婦岩だけは知っていました。
昔は左側の大きい方の岩は立石、右側の小さい方の岩は根尻岩と呼ばれていたそうですが、いつの頃からか男岩、女岩と呼ばれそれが夫婦岩と呼ばれるようになった所以だとか。
そんな夫婦岩ですが
「夫婦岩(めおといわ)は日の大神(天照大神)と興玉神石を拝むための鳥居の役目を果たしている。」(Wikipediaから引用)とあるように夫婦岩自体が参拝の対象ではなく夫婦岩の先にある興玉神石を拝するための鳥居の役割だということです。勉強になる。
興玉神石って何?
だったらその興玉神石は何?どこにあるの?という疑問が沸きますがこれまたWikipediaによりますと
興玉神石(おきたましんせき)は、三重県伊勢市二見町江、立石崎の北東650mの沖合に鎮座する二見興玉神社の祭神猿田彦大神縁りの霊石である。猿田彦大神の化身とも、天孫降臨の際に猿田彦大神が立たれたとも伝わる。『勢陽五鈴遺響』によれば、石名の「興玉」とは、海中の神霊を意味する「澳魂」(おきたま)を意味する。
宝暦年間に発生した地震により、海中に沈んでいるため、肉眼で見る事は出来ないが、1960年のチリ地震による津波で水が引いた際に一時的に姿を現した[1]。石の大きさは東西216m×南北108mである。
ということで海面には出ていませんが塩が引くと近くまで近づくことが出来るようです。
iseshima.keizai.biz
そうそう、本来夫婦岩には5本のしめ縄が張られているそうですが先の台風による影響で流されてしまい現在1本しか残っていないそうです。
年3回しめ縄の張替えが行われるそうで次回は12月の中頃に5本全てのしめ縄が新調されます。
参拝の作法
神社に参拝する際の作法は
①2礼
②2拍手
③1礼
とのこと。
①は腰を約90度に折り頭を下げる礼を二度。
②は柏手を2度打つ。両手を胸前で合わせ(合唱)右手を左手中指の第一関節分下にずらし、しっかりと音を鳴らして手を打ちます。この時音を鳴らすというのが重要だそうで、音を鳴らさない柏手は偲び手と言い、葬儀等の不幸事の作法らしいです。
手を打ったあとは少し下にずらした右手をもとに戻してから合唱を解き、③の1礼は①の作法を1度だけ行います。これで参拝は終了。
これら一連の流れが神社における正しい参拝方法だという事です。
あと一月半ほどで新年を迎えますので初詣の際に役立ちそうな知識です。
夫婦岩の間から富士山が見える?
夫婦岩といえばこんな感じ↓で岩と岩の間から朝日が昇る絵を思い浮かべちゃいます。
lifemagazine.yahoo.co.jp
カレンダー等でよく目にするのでてっきり初日の出の様子だと思っていたのですがこれが間違いだったんです。
神職さんによると岩と岩の丁度真ん中から朝日が昇る角度を迎える時期というのは夏至の前後役1ヶ月の期間だそうです。正月じゃなくて6月なんですね。
そしてこの夏至の前後役1週間の期間には富士山の真後ろから朝日が昇る様子も拝めるとか。丁度富士山の山頂から日が昇る様子が岩と岩の間から拝むことが出来るとの事でした。
ただしこの期間は梅雨の時期と重なるので晴の日の確立は低いですがカメラマンはプロアマ問わず日の出前からこのシャッターチャンスを狙って沢山の方が訪れるのだとか。
中には車中泊までして富士山ごしの朝日を捉える為にシャッターチャンスを狙うカメラマンもいるとか。凄いですね。
夫婦岩から富士山はこんな角度になります。
空気が澄んでいて気象条件が良ければ肉眼でも見えることがあるそうです。