出張で山梨でした。目的はコレ。
甲府で前泊して翌朝中央線で大月駅へ。大月からはバスで見学センターへ向かいました。www.linear-museum.pref.yamanashi.jp
見学センター
モニターの大阪側、距離が0となっている部分を当記事ではA点、反対の東京側をB点としますね。リニアの試験走行コースは車両基地を起点のA点として終着のB点までは約42kmの距離。フルマラソンとほぼ同じ距離だと説明されていました。このモニターでは試験走行中のリニアがどの辺にいるのかを走行速度と共に示してくれます。
ABのほぼ中間地点に見学センターがありますのでA点からB点へ、またその逆のB点からA点へ走行するリニアがトップスピートで通過する様子を間近で見学できます。
↓この画像は見学センターからリニアへの搭乗施設を撮影しました。駅のようなものです。搭乗口は見学センターから見て左斜め前、ややB点寄りにあります。
このように試乗する参加者が乗降する為にリニアが停車する時以外は前述の通りAB間をノンストップで何往復も試験走行しているリニアを常時見学することができます。
搭乗までの流れ
では見学センターから搭乗施設へ移動します。徒歩で5分程度。シニアの試験走行の高架の下をくぐります。
それから施設内へ。まず空港の保安ゲートのような金属探知センサーを通過します。
空港と同様、時計やスマホなのど金属類は一旦外して体だけでセンサーを通過。飛行機の搭乗手続きと同じです。難なく制限エリア内?に到達。実験段階限定の手続きなのか開業後もこのような手続きを経るのかは分かりません。リニアは鉄道ではありませんが、新幹線のようにサッと飛び乗れるという手軽さが損なわれると残念ですよね。
次いで搭乗券を発券。
因みにリニアは乗車じゃなくて搭乗なんです。この通り切符じゃなくて搭乗券です。これはリニアが飛行機のように宙に浮いて走行するからでしょうか?。SKIPやタッチアンドゴーは利用できません。
お次は搭乗券を搭乗口のゲートに翳していよいよ車内へ。これが現在の鉄道の改札口に相当するものと思われます。ここでゲートピンポンからの~、インボラアップグレードという事はありませんので心配無用です。
いよいよ車内へ
車両はL0系。日本車両製造と三菱重工製らしくこのモデルが既に営業運転仕様になっているのだとか。編成などの詳細は試験を繰り返して順次定まっていくのでしょう。
車内への導線は空港でのボーディングブリッジを連想します。車両の入り口と施設側は専用の通路で繋がれています。これは外側の磁気を遮断するものだとか。鉄道の駅のホームのように列車の入線、出発の様子や停車中の列車全体を見るような事はできません。
車内はこんな感じ。
座席配列以外は新幹線と大差ありません。アブレストは2-2です。いちいち飛行機ネタに絡めてすいません。
出発進行
さていよいよ出発です。まず搭乗施設からB地点へ。新幹線と同じ速度、270~80km/hで走行。
次はB地点からA地点へ。試験走行区間の端から端です。ここではいよいよ時速500km/hを体感します。
スタート時は車輪運転。時速150kmあたりで浮上運転に切り替わります。タイヤが収納されるのかどうなるのかは分かりませんがこのタイミングから浮いてます。浮きます、浮きま~す。しかし、浮上運転への切り替えアナウンスがあっても「あっ、浮いた」と感じることはありませんでした。そして減速時も時速150kmあたりで浮上運転から車輪運転に切り替わるのですが、この時は旅客機の着陸時のような衝撃がありました。旅客機のソレほど大きな揺れではありませんが浮上運転から地面に接地した瞬間はしっかり体感できます。
まとめ
新幹線の速度とリニアの500km/hの速度を両方体験しましたがほぼトンネルだったので車窓からの視覚という点では「時速500kmって早いんだ」とはあまり感じませんでした。
しかし見学センターから走行中のリニアを見ると迫力は桁外れです。列車が、と言うかちょっとした建造物が目の前を500km/hでぶっ飛んで行く、という感覚。
見学センターの建物内からはリニア通過時の音はあまり聞こえませんが、外にいるとリニアが走行していく度にロケットでも飛んでいるかのような衝撃音が轟いています。
戦場ですよ戦場。戦場行ったことありませんけど。
試験走行区間の端から端の約42kmを6分20秒程度で走行しましすので早くない訳がありません。
東京-名古屋の開業が2027年、大阪までの開通が2045年との事ですので大阪までリニアがやって来た頃には私は赤いちゃんちゃんこ式をとっくに済ませて縁側でお茶をすすりながら猫でも抱いていそうな年齢ですが一足お先にリニアを体験できて非常に貴重な経験になりました。