仕事の会食で某航空会社さんと話しが弾んですっかり打ち解けました。
皆様のブログ等を拝見しているお陰で私にホンの少しばかりエアライン関連の知識があったばっかりに話が大いに盛り上がり先方も喜んで下さいました。
これも皆様のお陰です。
※あくまでも話しの成り行きなので公私混同ではありませんよ。
航空会社とマイレージ提携をしている側の関係
- 航空会社とマイルの貯まるクレジットカード会社、ホテル、飲食店との関係
- クレジットカードやホテル、飲食店の利用でマイルが貯まる仕組み
について聞いてみました。
以下、カード会社やホテル、飲食店など航空会社とマイレージ提携を交わしているサービス業を「提携店」としますね。
航空会社は仮に「出瑠田航空」とでもしましょう。
まず1について。出瑠田航空の提携店になる為には出瑠田側が行う審査にパスする必要があるそうです。
仮に提携希望の飲食店を「鹿風たこ焼き」としましょう。
鹿風たこ焼きは出瑠田航空に「おたくの提携店に入れて~」と申請します。
出瑠田航空が審査の後、提携を認め鹿風たこ焼きは晴れて出瑠田航空の提携店となります。
次いで2について。何故、鹿風たこ焼きは出瑠田航空との提携を希望したのか?
それは鹿風たこ焼き側が宣伝広告の効果を期待したからです。
出瑠田航空の提携店になった鹿風たこ焼きの存在は出瑠田航空のウェブサイトや機内誌、マイル提携店一覧等で掲載されます。
鹿風たこ焼きは日本で細々と営業していますが出瑠田航空の会員は全世界にいる。
出瑠田マイラーが旅行で日本にやって来て
「おっ!鹿風たこ焼きで出瑠田マイルが貯まるなら行ってみるか」
となる。
鹿風たこ焼きの宣伝効果は日本国内のみならず海外にも波及した事になりますよね。
日本国内でテレビCMを打つ、新聞にチラシを入れる等とは異なるアプローチですね。
イメージです。記事と関係ありません①
提携店でマイルを獲得できる理由
じゃぁ、出瑠田マイラーに付与するマイルを鹿風たこ焼きはどうやって入手しているの?という疑問が浮かびます。
提携店になるメリットとして鹿風たこ焼きは出瑠田航空からマイレージを購入できるようになるそうです。レートは分かりません。
恐らく宣伝広告費とセットなのでしょう。1マイル10円くらいで買って内訳の7円分くらいが広告掲載料、3円分くらいがマイルの単価というイメージでしょうか。この比率は確認してませんので適当です。
出瑠田航空側からすれば自社が損をしない程度のレートで提携店にマイルを売り渡し、自社のウェブサイト等で提携店の広告を掲載していっちょ上がり、という構図。
実際には提携店がマイルを購入してから利用者(出瑠田会員)に付与というのは現実的ではないので一カ月なりで利用者に付与したマイルに対する費用を交わされたレートに基づいて支払っているのでしょう。 イメージです。記事と関係ありません②
特典航空券は航空会社側にとって損なの?
これまでのストーリーに則してお話しますと出瑠田航空としては顧客が獲得したマイルは自社の特典航空券として消化(交換)してくれるのが一番都合が良いそうです。
しかし、マイルを他社のポイントに交換されるとコスト面でのうまみは少ないそう。
鹿風たこ焼きと出瑠田航空の関係で考えてみると鹿風たこ焼きはマイル費用を広告宣伝費の一部として支払う側で出瑠田航空は収入を得る側。
ですが前出の「マイルを他社のポイントに交換する」場合、例えば利用者が出瑠田マイルをヨルトンホテルというホテルポイントに交換するとしましょう。
すると出瑠田航空はマイルを売る側ではなくヨルトンホテルからヨルトンポイントを購入する側になる。支払い(支出)が発生することになります。
提携店が航空会社からマイルを購入する構図と同じく、航空会社は他社からポイントを購入しマイルの消費者にポイントを与えるそうです。
「可能であればマイルは他のポイントに交換せずに航空券に交換して貰えるのが一番ありがたいんです。」
との事でした。
航空会社にとってマイルの付与(顧客が貯めこんだマイル)は負債だという見方もあるようですが、他社からポイントを購入する事を思えば自社便の座席を解放する方がコストは安いですよね。
売れ残って空席がある便に関しては、空気を運ぶか人を運ぶかの違いしかありませんが、後者の場合なら航空券収入はゼロでも空港や機内で飲食なり土産の購入をしてくれれば収入となります。
同じ無収入でも空気の場合そうはいきません。
イメージです。記事と関係ありません③
まとめ
航空会社側の立場としてはマイルは他社のポイントや商品に交換せず特典航空券として利用してちょ。というのが本音のようですね。
日本国内のケースならマイルをEdyやWAONに交換すると青さん赤さんは楽天やイオンからEdyやWAON購入する羽目になるので、なるべく特典航空券やSKYコイン、eJALポイントに交換した方がよさげなんだなと感じた航空会社思いの鹿でした。